舞台・映画『The Sunset Limited』のあらすじと感想!日本未公開の作品をレビュー

2019 11/12
舞台・映画『The Sunset Limited』のあらすじと感想!日本未公開の作品をレビュー
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こんにちは!ありーです

舞台作品で、映画化もされている『The Sunset Limited(ザ・サンセットリミテッド)』。

登場人物が2人のみで場面展開もなしという一風変わった作品ですが、話の内容はとても考えさせられるものです。

私はアメリカの大学の授業でこの作品を知り、実際に劇も観に行きました。

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でも日本語で書かれているあらすじや感想などはあまりネット上では見かけなかったんだよね

そこで今回はこの作品が気になっている方や学校の課題として知った方に向けて内容と感想を紹介していきたいと思います。

目次

舞台『The Sunset Limited』詳細

基本情報
  • Cormac McCarthy(コーマック・マッカーシー)による戯曲
  • マッカーシーが2つ目に発表した作品
  • 初めて上演されたのは2006年、シカゴにて。その後同じ年にニューヨークでも上演される。
  • 登場人物はWhite、Blackの2人のみ

映画『The Sunset Limited』詳細

基本情報
  • 監督:Tommy Lee Jones(トミー・リー・ジョーンズ)
  • 脚本:Cormac McCarthy(コーマック・マッカーシー)
  • 出演:Samuel L. Jackson(Black役)、Tommy Lee Jones(White役)
  • 2011年に公開されたアメリカのテレビ映画
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原作を書いたコーマック・マッカーシーが映画の脚本も書いたんだね

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登場人物が2人だけなのに監督が出演してるのもすごい

あらすじ

舞台はニューヨークのアパート内。物語はBlack(サミュエル・L・ジャクソン)が電車のホームで自殺をしようとしていたWhite(トミー・リー・ジョーンズ)を寸前で引き止め、自宅まで連れ帰ったところから始まる。キリスト教信者のBlackは聖書の話や自分が刑務所にいた頃の話をして全力でWhiteを説得しようとするが、聖書すら読んだことのない無神論者のWhiteは全くBlackの話に耳を傾けようとしなかった。それでも何とかWhiteを説得できないかと試みるBlackだったが、Whiteにも揺るがぬ信念があった。

キャラクター設定

  • Black:神の存在を信じて疑わない熱狂的なキリスト教信者。数年前まで刑務所暮らしをしていた。
  • White:聖書すら読んだことのない無神論者。大学教授。

場面設定

この作品の舞台は、最初から最後まで「Blackの部屋の中」です。

場面展開も一切なく、時間軸が切り替わるわけでもなく、丸々2時間強ずっと変わらない部屋の中で2人が話をするだけです。

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こんな作品、滅多に出会わないよね

題名『The Sunset Limited』の意味

実は「Sunset Limited」とはアメリカの鉄道会社の路線の名前で、アメリカ南端にある国境ギリギリをニューオリンズからロサンゼルスまで辿っている線路なのです。

決して交わることのない平行な2本線の線路。

この線路のように、BlackとWhiteの2人もギリギリのところを平行に辿っていたのです。

感想

構成が斬新

まずはこの作品の大きな特徴である「登場人物2人のみ、場面展開一切なし」という点。

普通に考えて、これは凄い。新しい。

ずーーーっと2人で永遠に話をしているだけなんですから。

でも何も装飾がないからこそ、演者の雰囲気や表情、交わらない気持ちのもどかしさがひしひしと伝わってくる。

「新しい」「出会ったことのない作品」という点ではポイントが高いです。

正反対すぎる登場人物2人

線路のように絶対に交わることのない正反対のBlackとWhite。

Blackは「神を信じろ、神が救ってくれる」と全力で説得しようとしますが、Whiteには全く響きません。

Whiteが言い放ったセリフでとても印象に残っているセリフがこちらです。

Whiteが言ったセリフ
  • “Now there is only the hope of nothingness”(今、”何も無い”という希望だけがここにある)
  • “Every road ends in death”(全ての道は死に繋がっている)
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何だか、悲しくなるよね

Blackがどれだけ「救いはある」と説得しても全く響かないくらいにWhiteは暗闇の中にいたのだと思います。

どれだけ近づこうと思っても近づけない、ほんの少しも交わることの出来ない2人は、ギリギリでも生きていかなければならない人間の心情と闇を鮮明に表していました。

正直に言うと…

ここまで色々と紹介してきましたが、正直に言うと


あんまり面白くなかった!!!!!!!!!!!(小声)

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超個人的な意見として受け取ってね…

だって2時間以上ずっと、場面も変わらないし登場人物も変わらないんですよ。

ちょっと途中で眠くなったりしそうじゃないですか?

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おそらく、演者として活動している人や舞台芸術に詳しい人はこの作品を楽しめるんだと思う

あまり演劇に詳しくない&ミュージカルのような華やかな作品の方が好みという私にとっては、この作品はあまり面白く感じませんでした。

ただ、この作品に出会ったことによって「こんな劇もあるんだ」という新しい引き出しができました。

もちろん驚いたことや学んだことも多かったので、内容はあまり好みではなかったですが観ることができて良かったです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

日本ではあまり知られていない作品ですが、内容はとても考えさせられるものです。

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題名の「サンセットリミテッド」が実は線路の名前で「決して交わらない平行に進む2人」を表してるのも意味が深くて良いよね

アマゾンでDVDも売っているので、是非視聴してみてください!

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